【北海道×秋】霧で切り替わる季節 釧路の濃霧と盆地の濃霧

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「霧の街」といえば北海道釧路市。 太平洋に面した海の街で、夏は避暑地としても有名です。6 月から8月の夏の3ヶ月間、 霧の出現頻度は二日に一回。 街全体を覆うほどの濃い霧はまるで天然のスクリーン。淡く灯る街の光が、ロマンチックに景色を投影します。

釧路の霧は、海の上で生まれます。太平洋高気圧による夏の暖かい空気が、冷たい千島海流で冷やされて霧となり、釧路の街を幻想的に包み込むのです。太平洋高気圧の勢力が弱まり、霧の発生が減っていくと夏も終幕。

代わって、霧が出やすくなる舞台は盆地や谷沿い。秋、早朝の急激な冷え込みが、空気を霧に変身させます。秋の霧は、夜間に地上から熱が逃げる放射冷却を可視化する、気温を正直に映し出す存在です。冬に近づくと霧は発生しなくなり、代わりに霜として姿を見せます。冷え込みが氷点下に達した合図です。

きりきり舞ともいえよう、あっという間に切り替わる季節です。秋の冷え込みが編んだ、鮮やかな紅葉のドレスを纏った山も、ちょこんと雪の帽子を乗せ早くもお色直し。山から初冠雪の便りが届き始めると、大きく舞台転換。雪の季節の到来です。

執筆者:宇野日和
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