
梅雨というと一般的には6月のイメージですが、沖縄の梅雨入りは早い。平年の沖縄地方の梅雨入りは5月10日頃。ゴールデンウィーク明けにはもう梅雨入りなんです。そのため、ゴールデンウィーク中の沖縄は梅雨入りしていなくても、梅雨のはしりでどんよりとした空模様の日が多く、観光客の皆さんが期待する青い空・青い海はちょっぴりおあずけ。
他の地域より約1か月梅雨入りが早い沖縄のなかで、特に梅雨入りが早かった年はいつでしょう。1951年の統計開始以来、4月に梅雨入りの発表があった年が5年あります。最も早い梅雨入りは1980年4月20日(2026年時点)。ただ、ゴールデンウィーク前に梅雨入りの発表があると、観光業に影響するので、梅雨入りの発表やめといてくれ~という電話が沖縄気象台にあるとか、ないとか…

そんな梅雨入りが早い沖縄ならではの梅雨の別名があります。『スーマンボースー』です。5月下旬の二十四節気「小満」と6月上旬の「芒種」からきています。
芒種のころは全国的には続々と梅雨入りの便りが届くころですが、沖縄ではもう梅雨の後半。特に大雨に注意が必要な時期です。
芒種の次の二十四節気は6月下旬の「夏至」。平年の沖縄地方の梅雨明けは6月21日頃で、夏至のころには、沖縄は梅雨明け。梅雨前線を押し上げた太平洋高気圧から吹き出す南風は夏至南風(かーちーべー)と呼ばれ、沖縄に梅雨明けを知らせてくれます。

2025年6月5日芒種の天気図 沖縄の南には梅雨前線
梅雨の別名はもうひとつ。南西諸島の最南西部に位置する八重山地方では梅雨期間を『ユドゥン』といいます。「ユドゥン」には「淀む・休む」という意味があります。何がユドゥンなのか?方言で群星(むりぶし)と呼ばれる星、おうし座の一部すばるです。沖縄で昔からなじみのあるこの星は5月上旬には、夜のはじめ頃に西の空に沈み、6月下旬になると夜明け前に東の空から姿を現します。まさに沖縄の梅雨期間中に姿が見えないので、昔の人はすばるが休んでいると考えたようです。

天気や自然が生活と深く結びついている沖縄の梅雨についてお伝えしました。


