
最高気温40℃以上に「酷暑日」と新たに名称が定められた2026年、
九州で観測史上初めてとなる40℃以上を観測したのが、大分県の日田市。
7月27日に40.0℃を観測(それまでの最高は2018年観測の39.9℃)。
梅雨明け発表以降全く雨が降らず晴れが続き、その日も東シナ海に中心を持つ勢力の強い高気圧に覆われて午前中には35℃を超えました。

2025年には年間の猛暑日日数が福岡・大宰府に並んで統計史上全国最多タイの62日を記録し、九州屈指の暑い町です。
日田市は、周囲を阿蘇外輪山などに囲まれた日田盆地に位置する内陸性の気候で、涼しい海風が山々に遮られるため夏は気温が上がりやすい特徴があります。

酷暑日を記録した次の日に、日田市を訪れてみました。
JR大分駅から電車で約2時間、JR日田駅前には暑さ対策としてミストシャワーが設置されています。

『進撃の巨人』作者の諌山創さんの出身地であり、同作品による町おこしで賑わいを見せています。

駅から歩いていける距離には『重要伝統的建造物群保存地区』(伝建地区)に選定された豆田町があり、江戸時代からの町並みが今も残されています。
訪れて気づいたのは、観光スポットとして有名なこの町は景観保護の観点から高い建物がほとんどなく、強烈な日差しが遮られることなく石畳に降り注ぐことです。そのためか、四方八方から熱を浴びるような暑さを感じました。

さらに、日田は九州最大の一級河川である筑後川の上流域に位置することから水資源が豊富で年間の平均湿度が沖縄・那覇とほとんど同じです。年間降水量は1,810.4㎜で比較的温暖多湿な気候です。訪れた日の日田の最高気温は38.2℃、想像以上に蒸し暑さもあり、かなり体にこたえる暑さでした。
豆田町で20年以上店を営業する方は、「数年前は夏でも扉や窓を開けて営業していたが、今は窓なんか開けられず冷房を使用しないと暑さに耐えられない。」と話していました。ほかにも、40.0℃を観測した日は「異常な暑さ」、「燃えるような暑さ」、「夕方でもむせかえるような熱気」と、地元の方々も暑さに参っているようでした。
厳しい暑さで知られる日田市。その暑さの背景には、盆地の地形や周囲を流れる川など、日田ならではの地域特性があります。
日田を訪れた際には、景色や歴史的町並みとともに、この土地ならではの気候にも注目してみてはいかがでしょうか。


