
2026年の夏も全国的に厳しい暑さとなりました。
大分県では7月27日に日田市で40.0度を観測。九州の観測史上初めて「酷暑日」となりました。
気象の世界で夏に区分される6〜8月の平均気温を見ると、大分では2026年が観測史上3番目の高温となりました。観測史上最高は2025年、2番目は2024年で、ここ数年は特に異常ともいえるような暑い夏が続いています。
そんな暑さは私たち人間だけでなく、さまざまな方面に影響を及ぼしています。
その一つが、私たちの主食であるコメです。

近年、全国的に問題となっているのが、夏の高温によるコメの品質低下です。
コメは8月下旬から9月ごろにかけて実が成熟しますが、この時期に高温にさらされると、実の中でデンプンが十分に作られず、白く濁った「白未熟粒」と呼ばれるコメが増えるそうです。
こうしたコメは品質の良さを表す等級が下がるほか、精米する際に割れやすく、取り除かれることで、結果として流通するコメの量が減ってしまうそうです。

そんな中、大分県が導入を進めているのが、暑さに強い品種「なつほのか」です。
「なつほのか」は、これまでの大分県の主要品種だった「ヒノヒカリ」と比べても、味や香りは遜色ない一方、高温にさらされても粒が白く濁りにくく、品質が落ちにくいのが特徴です。
県が2024年に行った調査では、最も品質が高い1等米の割合は、ヒノヒカリが25%に留まったのに対し、「なつほのか」は52%と半分以上となりました。
大分県内では2022年の導入以降、年々作付け面積が拡大していて、現在では県内で生産されているコメ全体のおよそ2割を「なつほのか」が占めているということです。
年々厳しさを増す夏を乗り切るため、農業の現場でもさまざまな工夫が進められています。
今年も新米の季節がやってきました。いつも何気なく食べているコメも、厳しい暑さを乗り越えて私たちの食卓に届いています。今年はそんなコメに感謝しながら、新米を味わってみてはいかがでしょうか。


